- 6月3日
- 読了時間: 3分
〜構造としての自己肯定感〜

最近、企業の現場でよく耳にする言葉があります。
「若い子が、がんばりすぎてしまうんです」「真面目すぎて、すぐに心が疲れてしまう」 「できない自分を責めてしまう」
これは単なる“個人の性格”ではありません。
構造として、若手ががんばりすぎてしまう時代 になっているのです。
■ SNS世代が抱える“比較の疲れ”
今の若い世代は、 常に誰かの成功や努力が目に入る環境で育ってきました。
同年代の活躍
先輩の成果
インフルエンサーの努力
「できる人」の日常
これらが日常的に流れ込んでくる。
その結果、「自分はまだ足りない」 という感覚が、無意識のうちに積み重なっていきます。
がんばりすぎる若手の多くは、 “自分の基準”ではなく、 “他者の基準”で自分を評価してしまうのです。
■ 「迷惑をかけたくない」という優しさが、心をすり減らす
若手の多くは、とても優しく、周囲に気を遣える人たちです。
先輩に迷惑をかけたくない
お客様に不快な思いをさせたくない
チームの足を引っ張りたくない
その優しさが、「弱音を吐けない」「助けを求められない」という状況をつくってしまう。
優しさが、心の負荷に変わってしまうのです。
■ 自己肯定感は“構造”で育つ
自己肯定感は、「自分で育てるもの」ではありません。
本来は、
認められる経験
受け止めてもらえる関係性
小さな成功体験
失敗しても大丈夫という空気
相談できる相手
こうした “環境の構造” の中で育つものです。
しかし今の現場は、 忙しさや人手不足の影響で、 若手が安心して成長できる構造が整いにくい。
その結果、「がんばりすぎる若手」が生まれてしまうのです。
■ 若手は「弱い」のではなく、“構造に敏感”なだけ
私はこれまで、 多くの若手と向き合ってきました。
彼らは決して弱くありません。 むしろ、
誠実
素直
責任感が強い
周囲をよく見ている
期待に応えようとする
とても優秀で、可能性に満ちています。
ただ、 構造の歪みを敏感に受け取ってしまう のです。
だからこそ、「がんばりすぎる」という形で現れてしまう。
■ 必要なのは、“がんばりすぎなくていい環境”
若手を守るために必要なのは、「もっとがんばれ」ではなく、「がんばりすぎなくていい」というメッセージです。
小さな成功を一緒に喜ぶ
できていることを言葉にして伝える
失敗しても大丈夫な空気をつくる
相談できる相手を用意する
外部の第三者が“心の置き場所”になる
こうした環境が整うと、 若手は自然と自分のペースで成長していきます。
■ 最後に
“がんばりすぎる若手”は、弱いのではありません。
ただ、 優しさと責任感が強すぎるだけ。
そして、構造の影響を受けやすいだけ。
だからこそ、周囲の大人が“環境”を整えることが大切です。
MiraiCraft八王子では、若手が安心して働き、自分らしく成長できるよう、心の流れに寄り添う支援を続けています。
.png)
コメント