- 3月23日
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〜経営者にそっと寄り添う、MiraiCraft八王子の人事顧問としての哲学〜

起業して少し時間ができたとき、庭を整えました。
土を耕し、花を植え、季節ごとに手を入れていくと、つがいの鳩がやってきて、毎日のように訪れるようになりました。
庭を整えると、自然と良いものが集まってくる。組織もまた、同じだと感じています。
■ 多様性は力であり、同時に組織のモラルを揺らす
多様性には、イノベーションを生む力があります。
異なる価値観や経験が混ざり合うことで、これまで見えなかったものが見えるようになる。
しかし同時に、多様性は組織のモラルを揺らす要因にもなります。
なぜなら、多様性は“既存のパラダイム(=無意識の正しさ)”を揺らすからです。
何を大切にするか
何を優先するか
何を“普通”とするか
どこまで許容するか
これらが人によって違うと、組織の空気は簡単に乱れます。
クリップひとつを無駄にする空気があれば、コスト意識は育たない。
挨拶が交わされない空気があれば、関係性は弱くなり、陰口が増える。
モラルは制度ではなく、“無意識の空気”がつくるものです。
■ イノベーションのジレンマは「パラダイムの硬直化」の物語
『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン-1997年)が示したのは、優良企業ほど、正しい判断を積み重ねた結果として滅びるという逆説です。
顧客の声を聞く
利益率の高い領域に集中する
品質を高める
既存事業を守る
無駄な投資を避ける
これらはすべて「正しい」。
しかし、破壊的技術は “正しさの外側” から生まれる。
つまり、既存のパラダイムでは理解できないものです。だから優良企業ほど飲み込まれる。
成功体験が強固なモラルとなり、そのモラルが硬直化し、新しい価値観を排除してしまう。
■ 破壊的技術は“モラルの外側”から生まれる
破壊的技術は、既存の基準では「低品質」「儲からない」とされる領域から生まれます。
つまり、既存のモラル(=パラダイム)では評価できないものです。
だからこそ、既存組織の中では育たない。
破壊的技術が育つには、“既存のモラルに縛られない空気” が必要です。
■ 経営者の胆力とは、パラダイムの揺れを受け止める力
多様性を受け入れるということは、組織のパラダイムが揺れることを意味します。
意見がぶつかる
価値観が衝突する
既存のやり方が否定される
不安が生まれる
混乱が起きる
この“揺れ”を恐れてしまうと、組織はすぐに元の硬直したモラルに戻ってしまう。
だからこそ、経営者には「揺れを受け止める胆力」が必要になる。
これは制度では補えない。仕組みでも補えない。
経営者の“あり方”そのものが問われる領域です。
■ MiraiCraft八王子の人事顧問として、私が大切にしていること
私は、人事顧問として制度を整えるだけでなく、経営者の心の揺れに寄り添い、その揺れを一緒に整える存在でありたいと思っています。
庭の手入れと同じように、組織もまた、丁寧に手を入れれば整い、整えば自然と良い空気が生まれ、人が育ち、文化が育ち、モラルが育つ。
経営者が疑心暗鬼にならず、安心して前に進める組織づくりを、MiraiCraft八王子はこれからも静かに、丁寧に、伴走していきます。
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