- 2月11日
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1. 人事時代に気づいた「問題発見力」と「問題解決力」
私は人事時代、適性検査の開発に携わり、「課題解決力」と「課題発見力」という二つの能力について深く考える機会がありました。
多くの人はどちらかが高く、どちらかが低いという特徴を持ちます。そして、これまでの日本企業では団塊世代が中心だったこともあり、問題解決力の高い人材が評価される文化が強く存在していました。
問題発見力の高い上司
問題解決力の高い部下
この組み合わせが典型的で、問題発見力の高い人材は「文句ばかり言う」「理想論だけ語る」と誤解されがちでした。
私自身の経験においても、問題発見力が極端に高い部下を持ったとき、最初は厳しく接していました。しかし、彼の言葉を丁寧に受け止めてみると、確かにその通りだと思える指摘が多かったのです。
そこから私は、部下の“発見”を、私の“解決力”で形にするというスタイルに変わっていきました。
2. AI時代に必要なのは「問題発見力」
これからの社会ではAIが発達し、問題解決の多くはAIが担う時代になります。
では、人間に求められる力は何か。
私は迷いなく、問題発見力こそが人間の価値になると考えています。
適性検査の開発に協力いただいた大学教授に質問したところ、
「問題発見力は、小学校高学年から鍛えなければならない」という答えが返ってきました。
海外では小学校4年生から、条件を変えて考える訓練を行っている。
しかし日本の教育は、依然として問題解決型が中心。
私はこの話を聞いたとき、日本の子どもたちはこのままで大丈夫だろうかと焦りを感じました。
3. 野球は「条件が変わるスポーツ」
ここで私が強く感じたのが、野球というスポーツは、問題発見力を鍛える最高の場である
ということです。
野球は1球ごとに状況が変わります。
カウント
ランナー
守備位置
打者の特徴
試合展開
すべてが「条件の変化」です。
そして他のスポーツと違い、その瞬間に“考える時間”がある。
私は学童野球の指導者時代、子どもたちに常に問いかけていました。
今この状況で何が起こり得るか
その時どう動くのが最善か
どんなミスが起こりやすいか
そして、考えた答えが必ずしも正解ではない。
だからこそ野球は面白い。
4. 野球は「チームビルディングのスポーツ」でもある
野球は、考えたことをチームで共有しなければ成立しないスポーツです。
内野と外野の連携
カバーリング
バントシフト
声かけ
役割分担
一人が正しくても、チームで動けなければひとつのアウトも取れません。
つまり野球は、
問題発見力 × チームビルディングの両方を自然に身につけられるスポーツなのです。
5. 子どもたちの未来へ
私が関わった子どもたちが、将来どんな大人になるのか。
その答えはまだ分かりません。
しかし私は、野球を通じて身につけた“考える力”と“チームで動く力”が、
必ず社会での強さになると信じています。
そして、彼らが胸を張って社会に飛び出していけるよう、
これからもそっと背中を押していきたいと思っています。
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