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はじめに:子どもが教えてくれる「感情の鏡」


子どもと向き合っていると、自分の感情の動きに気づかされる瞬間があります。

なぜ今イライラしたのか。なぜ急に嬉しくなったのか。その“自分の感情の正体”を見つめることは、相手を理解するための第一歩だと、改めて感じます。


若い頃に出会った「鏡の法則」には、“相手の反応は自分の内側を映す鏡である”という言葉が書かれていました。当時は半信半疑でしたが、子育てを通じてその意味が腑に落ちるようになりました。

こちらが焦れば子どもも落ち着かず、こちらが穏やかであれば子どもも安心する。言葉よりも、表情や空気のほうが先に伝わる。まさに、自分の状態がそのまま返ってくる“鏡”のようです。



カーネギーの教え:人は論理ではなく感情で動く


この“鏡”の考え方は、ディール・カーネギーのコミュニケーションの基本とも深くつながっています。

カーネギーは、「人は論理ではなく感情で動く」と繰り返し説きました。

相手を動かしたいなら、まず相手の感情を理解すること。そのためには、自分の感情を丁寧に扱うことが欠かせません。


私は研修の場で、「自分の感情の動きを知ることこそ、相手の立場に立つ基本」と伝えてきました。自分の感情を理解できていない人は、相手の感情にも気づけません。逆に、自分の感情を言語化できる人は、相手の気持ちにも自然と寄り添えるようになります。



3Cを“人間関係”に応用すると見えてくるもの


マーケティングの3Cは、ビジネスでは

  • Company(自分)

  • Customer(相手)

  • Competitor(競合)

という構造で使われます。

しかし、人間関係に応用する場合は、Competitor ではなくContext(状況・背景)に置き換えるほうが本質に近づきます。

相手の反応は、その人の置かれた状況に大きく左右されるからです。

  • 疲れているのか

  • 忙しいのか

  • 不安があるのか

  • どんな環境にいるのか

この“背景”を理解しない限り、相手の感情にはたどり着けません。子育ても、人事も、日々のコミュニケーションも同じです。



仕事とは、相手の感情起点で価値を届けること


仕事とは、相手に価値を提供すること。すなわち、相手の期待以上の成果を出すことです。

そのためには、自分起点ではなく、相手の感情起点で考えることが欠かせません。

「自分はこうしたい」ではなく、「相手はどう感じるだろう」を起点にすると、行動が変わります。



人事の仕事は“鏡”を見る仕事


人事の仕事を続けてきて感じるのは、組織には必ず“鏡”が存在するということです。

  • 社員の声は組織の鏡

  • 離職は仕組みの鏡

  • 不満はコミュニケーションの鏡

  • 成長は関わり方の鏡

子育てで学んだこと、カーネギーの教え、研修で伝えてきたこと。これらはすべて「鏡の法則」という一本の線でつながっています。



おわりに:感情を丁寧に扱うということ


自分の感情を丁寧に扱い、相手の感情に寄り添うこと。その積み重ねが、家庭でも、職場でも、組織をより良い方向へ導いていくのだと感じています。


MiraiCraft八王子としても、“人の感情を大切にする組織づくり”をこれからも支えていきたいと思います。

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